知らないを知りたかった〜ので「命ばっかり」のコードをちゃんと見てみようと思います。
中2病の心の丈を歌う名曲「命ばっかり」
命ばっかり / ぬゆり(cover) - Eve - YouTube
E ve
2017/10/01 に公開
やはり、A>B>Cときて、Cメロで解放です。そもそも、いきなり前奏のコードがCとBだから、中二の主人公のお悩みは、傍から見てかなり笑える状況であることをほんのり予感させる、ネクラを演じるネアカの歌です。 BPM128。青春の速度。
特徴的な前奏はC, B, Emの繰り返し
その続きは以下です。これも前奏の展開って感じですよね。
Em 日々を磨り潰していく
G 貴方との時間は
Em 簡単な G ことじゃ
C 許せないくらいに
Bm おかしくなってしまった
G 安心したいだけの
C 口先だけじゃ いやいやあああ
で、サビ(Cメロ)をCで叫ぶ。
G 知らないを
C 知りた D# かあったあ…
C 好きに B7 なりたかん Em だあ
C 好きに B なれなかったんだぁ
Cで爆発しまくってます。そもそも人間「好き」という言葉を口にする(というかこの場合叫んでいる)ほど楽天的な行動はないのであり、そこにCコードははまり役と言ってよい。
で、この部分、C, B7, Emと続きますが、これポップスの定番のようです。
C B7 Em F,G (pop - 100 bpm) - Backing Track - YouTube
uitare Improvisation
2014/11/24 に公開
このCからB7に移るところで自動的に感情が反応している、有り体に言えばマイルドに感動している。しかもループで毎回! コードって怖ええええ。
あと、Gがやたら入り込んでます。Cの親戚だからだよね。
Cの親戚Gくんは安心できるお友だち音
G (150 bpm) - Gypsy jazz Backing track / Jazz manouche - YouTube
Guitare Improvisation
2017/05/26 に公開
Cくんの仲間コードだから安心して良い。
Bメロは大人になりかけティーンの憂鬱Bm+Em
マイナーコードのみのBメロにより、C調(少年ジャンプ調)の悩みが一転、翳りを帯びます。「陰り」ではありません、「翳り」です。ここがたまんなくかーくぃいよね。
Bm 遠くへ遠くへ
Em 水の味を覚え
Bm 街路に目が眩み
Em 夜を越えてしまう
遠くへ遠くへ
Am 動けない僕のことぅをわーすれて〜
Blues mineur lent en Si NO BASS (Bm Em G7 F#7) : Backing Track - YouTube
Guitare Improvisation
2015/09/17 に公開
Bmも十分メラコリックふうなのですが、Emの追い打ちによりぐぐぐぐーっと歌い手の世界に引き込まれてしまいます。「水の味」とは?「夜を超える」とは?なんなのっ?!
+(とそこへ)
なぁんて!って軽めなAm&カリギュラ効果
Groove sur l'accord Am7 : Backing track - YouTube
Guitare Improvisation
2013/10/04 に公開
その後の「僕のことぅをわーすれて〜」の部分はAmです。このAmがあることによって、ハッと我に返り、「なぁんつて」って軽みをもたせる。こういう機転…モテるよね。
取調室において、Bm&Emが「とっとと吐け!」刑事なら、Amは「まあ、タバコでもどう?カツ丼も食いな…」刑事である。それにしても「忘れて」って歌詞、かえって忘れられないじゃないよ。「カリギュラ効果」なの? きらいじゃないわっ!
禁止されればされるほどやりたくなってしまう「カリギュラ効果」につきましてはこちらをお読み下さい。
ブリッジのA7って癖モノっぽい
後半でちょっと雰囲気を変えるブリッジ部分にも注目。
A7 どうしたいのなんて問えば
どうもしない なんてかえす
A 今日食べた食事も 行きたい場所さえも
Groove sur l'accord A7 : Backing track - YouTube
Guitare Improvisation
2013/10/10 に公開
A7には、一筋縄ではいかない。「だが断る」感がある気がします。この曲でもこのAコードの部分は、自問自答するというか、自作自演でヘンというか、ちょっと方向性変えていることに注目です。
「命ばっかり」のコードはこちらです。
結論
コードC/GとB7だけの平凡安定な人生。 そんなある日、Bm&EmのあとAmに出会う。A7でもどう?って、やっぱ「美徳のよろめき」?
下記は「美徳のよろめき」(by Yukio Mishima)ではないのですが、岡田茉莉子の絵柄があまりにもスタイリッシュでかっこいいので、メモとして貼っておきます。(ゼンゼン本題と関係ない)
「樹氷のよろめき」(公開年月日 1968年01月31日) 予告篇 - YouTube
Mitchell K
2018/06/04 に公開
関連動画
---------------
tokyocabin