211. 井上陽水【ダンスはうまく踊れない】井上陽水「ダンスはうまく踊れない」1999

https://youtu.be/9ArXd0zD9zM

V
ダンスはうまく踊れない
あまり夢中になれなくて
ネコは足もとで踊り
私 それをながめている

C
夏の夜はすでに暗く蒼く
窓に見える星の光近く
誰も来ないし 誰も知らない

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memo
語り過ぎていないとところがいい。
井上陽水を続けて聴いて思ったのだが、彼の歌は全てダンスである。なので、常に途中であり、だから文末も「たり」「ようか」だったりして、決定の途中である。ダンスに決定はないのである。動いていて、次のステップの途中に過ぎない。なので完成もない。押しつけもない。時代が変わっても自由に解釈可能。一定の時を振り返ったりもしない。振り返るモーションはとって楽しんでみる。そっちの方がはるかに意味があり、役に立つ。これは一種の現実主義かもしれない。非常にクレバーな。