23. 尋常小学読本唱歌【春が来た】高野辰之「春が来た 春が来た」2010

https://youtu.be/dgAgHE9eSSg

春が来た
春が来た
どこに来た
山に来た
里に来た
野にも来た

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memo

今の日本のヒット曲に通じるものがあります。春という季節と歌い手・聴き手の気持ちを同化させるという手法。これは日本の歌詞独特だと思います。西洋にももちろん春の喜びの歌はあるのですが、そこには主体客体の独立した視点があります。それはキリスト教の”神の被造物としての自然”だからでしょう。日本の場合、世界と神様と自分の気持ちが一緒になっています。つまり、このここで歌われる”春”は、客観としての春ではなく、「はるの気持ち」そのもの、なのです。
そんな話は別として、とにかくこの歌は、とてものびのびした気持ちのいい歌です。