川谷絵音「ジェニーハイラプソディー」はゴーストライター新垣隆光る Enon Kawatani

衝撃の「ベッキーとのライン流出事件」から3年ーー「”ゲス極”は死んでも川谷絵音は死なず」、って別に「ゲスの極み乙女。」終わったわけではなく「あなたには負けない」活動を続けており、また川谷もますますご健勝であった事実を、もとゴーストライター新垣隆の真実とともに、”永遠の自己紹介バンド” ジェニーハイで検証しようじゃないか。

目次

3日間で百万回再生「ジェニーハイラプソディー」

ジェニーハイ『ジェニーハイラプソディー』 - YouTube
ジェニーハイ
2019/05/07 に公開
最近風呂屋MVって流行りなのでしょうか? 風呂屋ロケ多い気がします。外国人ウケもいいし異世界感強いし、でもって、みんなで入れるしね〜。
川谷がREIWAカレンダーを壁に貼った番頭台にいる、というだけで結構受けました。番頭ーーそれは男湯はもちろん女湯も目配りできる”銭湯の神。” そんな神に「女の敵」がなっているという。これ、エロう理不尽やわ〜。

 

この曲、とにかく音が聴きやすく仕上がっているのでなんとなく聴いて「エエんやん」、と思ってしまう。あくまで印象としてね。その一方、歌詞に妙な重みがあって、それがバランスを取っています。その”妙な重み”とはずばりそのメンバー構成によるものでしょう。

ジェニーハイってどんなバンド?

あの「ゲスの極み乙女。」の川谷絵音がプロデュースしたバンド。BSスカパー!の番組『BAZOOKA!!!』で誕生。本格的な活動は2018年からです。

異色過ぎなメンバー構成

Love music 18 03 18 ジェニーハイ - YouTube
nm,
2018/03/20 に公開

  • 川谷絵音=作詞作曲プロデュース。ゲスの極み乙女。ichikoroも展開。
  • 中嶋イッキュウ=バンドtricotメンバー
  • 小籔千豊=よしもと所属芸人
  • くっきー=よしもと所属芸人(野性爆弾)
  • 新垣隆=桐朋学園大学音楽学部作曲専攻非常勤講師 

ここでなんといっても光るというか目立つのは、あの盲目の天才作曲家「佐村河内守」の”中の人”新垣隆です。

平成のヴェートヴェン?「 佐村河内守」インタビュー

現代のベートーベンは虚飾まみれ!佐村河内守とは。 - YouTube
XYZ TV
2014/02/08 に公開

心の内側から現れた音があるとすれば、それこそが自分にとって真実の音なんじゃないかと思えるのです。

 佐村河内守の「心の内側から現れた音」は、実は新垣隆のつくっていた音だったという。それにしても2014年に世間を騒がせたこの事件、YouTubeが隆盛を極める令和時代にあっては、なにやら昔のことに感じられます。なぜなら、マスコミ不要の自己動画配信は、今までわりと地味な存在だった(だけどすごい)「中の人」が産地直送で視聴者に作品をお届けできるシステムなので、むしろ新垣隆の曲がダイレクトに評価されることが可能になったからです。下記は彼の作品のほんの一部ですが、とんでもないクオリティです。

YouTubeで聴ける新垣隆名曲ミニリスト

YouTubeで「盲目の音楽家」として自分を設定するのも、あくまでキャラというかペルソナ設定としては”有り”な感じですしね。(もちろん”だます”のはよくありませんが。)いっそさらに、美少女でバーチャル化も可能だし。そうなってくるとまったくの「アンドロイドガール♪」ですが。

“妄想”に好きって言うほど この愛は腐ってるんだよ

このように、川谷や新垣の過去を噛み締めながら「ジェニーハイラプソディー」を聴くと、

 今は違うけど みんな理不尽だ

っていうフレーズがいろいろ含みがあります。この”今は違うけど”っていうのが言い訳がましくて、なかなかイイね。

結論

やや切ないメロディに乗せて、ペロッと平成のことを洗い流してしまう。とっぽくしたたかながら、愛らしいので悔しいが許せてしまう。そんなテクノ・ラップ曲『ジェニーハイラプソディー』…でした!

 

 

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