sukekiyoを…とあるフランスの方から教えていただき、聴いてみたら…いろんな音楽をなさっています。特にこの「黝いヒステリア」は、歌詞はグロいのですが…クラッシック的なサビが非常に癖になる曲です。
- 中野信子の『メタル脳』にもやる
- 「黝いヒステリア」は確かに『メタル脳』していた!
- Sukekiyo 黝いヒステリア Aoguroi Hysteria 2017
- ヴィヴァルディー冬(『四季』)メタル版
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中野信子の『メタル脳』にもやる
以前、この本手に取り、もやもやした挙句、読むのを途中でやめてしまったのを覚えています。というのヘヴィメタを聴く人の特徴として
頭がいい、内向的、欺瞞が嫌い…などなど、いいことばっか書いてあったからです。
下記の記事はほぼ同じ内容が書かれていますので参照ください。
東大卒の脳学者にそう書かれると、ちょっと待て? じゃあ、頭の悪い人の聴いている音楽って何なんだよ? はあ? 私の頭が悪いのはヘビメタ好きではないからか?ってややカチンと来てしまって…そっから本気で読む気が失せたのです。なので詳しいことはここでは書かないというか書けないのですが、
とにかく『メタル脳』論法で行くと、頭が悪い音楽の最先端は…おそらく、…EDMであろう。こういうのとか。念のために書いておきますが、「EDMが頭の悪い音楽」と中野信子が言っているのではありません。彼女が本で書いている頭のいい人の聴くメタル音楽、その逆の音楽ってたぶんEDMなんだろうなと、わたしが思っているわけです。で、EDMは、ぜんぜん、頭の悪い音楽ではありません。強いて言うなら、実は頭がいいミュージシャンたちの作る「頭が悪いふりをした音楽」でしょう。
Cyberpunk 2077 Music Video - Us Cracks - Pon Pon Shit
24,082 回視聴2021/11/22 Rescue the Princess!
チャンネル登録者数 10.8万人
もちろん、”救世主”サルバトーレ・ガナッチもダメであろう…。
単純に、わたしはこの手の「面白い音」と聴いていて楽しい(踊れる)リズムに弱い。ああ、やっぱり、わたしの頭がいまいちなのは音楽のせいなのか?
『メタル脳』で書かれていることが今一つピンとこないわたし。いや、その事実そのものがお前の脳が今一つな証拠だよ、と言われればそれまでだったのですが、もやもや感は続きました…。
「黝いヒステリア」は確かに『メタル脳』していた!
そんななか、某フランス人のすすめによりsukekiyoを聴きました。sukekiyoはガチなヘビメタ、ではなく、ジャンルに縛られず、オルタナと書いて”なんでもあり”なバンドです。ただ、ほとんどメタル系を聴かないわたしにとっては、充分メタル系です。そして、「黝いヒステリア」を聴いて、『メタル脳』が言わんとしていることが分かる気がしたのです!
他のジャンルで言えばクラシック音楽に近い
クラシック音楽といっても一概には言えないが、メタルはクラシック音楽との親和性が高いジャンルとして知られている。
その理由の一つが曲の構成である。特にポップスでは顕著だが、よくヒットチャートに乗るような楽曲はAメロがあってBメロがあってサビがあって…というのが基本パターンである。
しかしメタルの場合は、明確に「これがサビ」というものがないことが多い。
曲中に繰り返し使われるフレーズ自体は存在するが、それがポップスとは異なり「どれがサビ?」と言われてもよく分からない。というか、サビの概念すらないのかもしれない。
ではどんなパターンかというとこれまた難しく、複雑で展開を見せる楽曲が数多い。曲によってはかなり荘厳な展開を見せることもある。それでいて所謂「お決まり」といったものもあるので、この辺がクラシックとメタルが似ていると言われる所以である。
ただし、これが他のポップス、ポップ・ロックに慣れ親しんだ人から「とっつきにくい」と思われる理由の一つである。また先ほど解説した「スケール」も、クラシック音楽で使わるようなスケールを採用した楽曲やジャンルが数多い。
…メタルという音楽は演奏しようとするなら、高度な技術を取得したり複雑な構成を覚えなければいけないので、かなりの練習量が求められる。また曲展開も複雑で、そういった楽曲を作曲しようとするなら音楽理論を高度に理解していなければならない。
また聴く側にとっても、複雑な曲を吟味したり理解しなければメタルの良さはわからないし、「誰々のソロはよかった」「誰々はテクニックはすごいけどリズムがイマイチ」なんて話はその曲なりアルバムなりをしっかりと聴き込まないと話ができない。
ただ外に出て暴れまわったり、迷惑かけるだけの人間にメタルは出来ないし、聴くことができないのである。
事実メタル・ミュージシャンのインタビューをみたり、メタラーと話て見ると、陽気でコミュニケーション能力に長けているような、所謂「陽キャ」的な人はそう多くはない。
最低限の社交はするが、馴れ合いが苦手で、知的好奇心旺盛で、自分の好きなものを大事にしている、そんな言葉を選ばずにいうと「オタク気質」な人が多い。
Sukekiyo 黝いヒステリア Aoguroi Hysteria 2017
568,146 回視聴2017/02/27 Luiz Souza チャンネル登録者数 256人
「黝いヒステリア」の歌詞
大嫌いです 大嫌いです
同じ言葉を 繰り返し聞く 毎日
大嫌いです 大嫌いです
不安なんだもん、自覚もしてはおります。
だってほら・・・
触れてはいけない
[Chorus]
黝く滲むその手首から 解く縄
少しばかり臭うけど 愛とは何でしょう?
手袋して 浴室に移動
ここから先は想像にお任せします。
形見を1つ。1番深く
貴方も大事にしていた部位・・・なんでしょう?
だってほら・・・
blind for love
触れてはいけない
[Chorus]
黝く滲むその手首から 解く縄
少しばかり臭うけど 愛とは何でしょう?
[Chorus-2]
後出しじゃないの? アタシが1番なの?
間違いでしょう? 今更理解したくない
good-bye with a smile
噂 話 愛してる
good-bye with a smile
依存って 本当に怖いのね・
good-bye with a smile
たしかに複雑
たしかに高度
たしかに内向的にしてオタクな歌詞
そして確かにクラッシック音楽に近い! (特に太字のサビ部分)
一言でいうと、「黝いヒステリア」って、ヴィヴァルディっぽい!って思いました。アントニオ・ヴィヴァルディは、バロックという危険で残酷な時代(いつの世も危険で残酷なんだが)に、独特の高度な民主主義制度(正確には 貴族院による貴族政治と大評議会による民主政治の複合政体)を運営していたヴェニス共和国に生まれたミュージック・スターです。
ヴィヴァルディー冬(『四季』)メタル版
Vivaldi - Winter (Metal Edition)
1,627,360 回視聴2018/12/22 Chris Joao
チャンネル登録者数 7870人
まとめ
なるほど、たしかにクラッシック音楽だわ。そして、聴いていると頭が良くなる気がするわ! そして中毒性があるわ!
ずっと聴き続けるかは不明だけど。だって、やっぱり踊れる曲が好きだから…。(それは実は、言い訳よ。はまってしまうと、とそれはそれで大変な気がするの…依存って怖いでしょ。)
でもずっと聴き続けたいの、わたし!という方は、こちらのチャンネルが、sukekiyoというか京さまの動画で充実していますので、どうぞご覧ください。
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